部屋探しを父から命じられる

「久しぶり、ランシェ!」フェリス!どうしてこんなトコに?「いえ、久しぶり。近くまで着たから、顔が見たくて、つい寄り道を。まさか迷惑?」

ううん、こんな辺境の田舎町、何も無い所にわざわざ来てくれ、嬉しいわ。「ふふ、それをいえば、故郷は森ですから。エルフは皆同じになりますわ」

あら、エルフもジョークを言えるのね?お互い笑う。そう、彼女とは人種を越えた友。懐かしい再会。

「ところで今日は重大な用が。実は部屋探しに参ったわけです」あら、里を出ちゃう?「ええ。私も年頃の娘故、見聞に参られよと父君が」

部屋探し…偉い!親友として是非力になるよ。「有難う。やはりランシェは最高」大袈裟よ、もう。ところで目星は?予算とかさ。

「父から多少戴いたが…」部屋探しにはちょっときついと言うか…。「やはり、ダメ?」そうね、大丈夫!「何か策でも?」違う、私の家ならタダだし、どうかな?

「まさか良いの?部屋探しに来たはずが」大丈夫、ルームシェアだけど勘弁ね。